2015年に国連総会で、193カ国の合意のもとに生み出されたSDGs。その後目標へ向けたアクション実施の段階に入り、早くも4年目に入っている。その間日本でも、政府や地方自治体、企業、NGOなどが目標へ向けた行動を始めており、本格的アクション創出へ向けた基盤が出来上がってきている。2019年の今年は、国連総会の元でサミットが行われ、SDGs実施へ向けた取り組みがレビューされるとともに、さらなるアクション創出へむけた動きも活性化されることになる。
SDGsの重要性は、それがこれまでにないグローバル・ガバナンスを生み出そうとしている点にある。これまでルールを積み上げて国際合意を作るやり方がほとんどであったのとは対照的、SDGsに代表される「目標ベースのガバナンス」では、ルールは作らずに目標を包括的かつ可能な限り具体的に共有している。唯一のメカニズムが、「測る」ことである。測ることは、統計指標を用いて数値で測ることばかりではない。ビッグデータや地図情報を用いた測り方も考えられるものであり、実はこれこそが、新たなイノベーションを生み出しうる計測方法であり、目標達成という観点から大いに期待したいものである。
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