基調講演
東北大学大学院
環境科学研究科 教授
中谷 友樹 氏
COVID-19 が世界を席巻する過程で、地理情報システムを活用した流行状況の空間的疫学的な可視化・分析が様々な形で行われてきた。COVID-19 の感染発生に関する時空間的な状況はハザード情報の一種であり、応急対応に欠かせない情報をもたらす。また、感染者の地理的な集積は社会の脆弱性を示すものでもあり、被害の軽減や回復に向けても重要な情報である。
本講演では、時空間の 3D マップをはじめ現在の地理情報システムによって可能となった流行特性の可視化・解析を中心に、感染症流行対策に対する地理情報システムの役割やさらなる可能性を紹介する。